1 中宮が…普通公卿と受領から出し中宮が出されるのは異例。

2 女御や…女院は東三条女院。一条天皇の御母詮子。淑景舎は道隆の二女、定子の妹原子。長徳元年(995)東宮の妃となり淑景舎(桐壺)に住む。

3 五節…五節は通常丑の日の帳台の試に始まり、寅の日の淵酔(えんすい)、御前の試、卯の日の童御覧を経て辰の日に至る。


4 五節の局…舞姫の控室。五節所と称し常寧殿の四隅に設ける。舞台は常寧殿の中央にある。

5 あしひきの…この歌、清少納言集・実方朝臣集・後拾遺集、雑五にも見える。

6 うはごおり…この歌、清少納言集・千載集、雜上にも見える。

 女房の呼び名。「おもと」は婦人の敬称。