1
. この「み」は試みの意。
2.
「とか」の叙述不審。陽明本「いかにとかと」能囚本「いかにとかやなど」。
3.
「名もなし」に「無名」を籠める。
4.
一人称の代名詞。男女ともに用いる。
5
. 「故殿」は関白道隆。長徳元年(995)4月10日薨去。
6
. 隆円僧都。道隆の四男。定子の弟、原子の兄。早く僧籍に入り正暦5年15歳で権少僧都。
7
. 「これは」は無名の琵琶の事に対し「いなかへじ」の笛の事実を指す。
8
. 琴は絃楽器の総称。笛は管楽器の総称。
9.
大和琴・東琴(あずまごと)とも称し、六絃。
10.
宜陽殿は紫宸殿の東方にあり、楽器・書籍等累代の御物を納める。「一の棚」は第一の棚の意。最高のものたる意を表わす一種の諺か。
はかなし【果無し】【果敢無し
】
【形ク】①頼りない。むなしい。あっけない。②ちょっとしたことだ。何ということもない。③幼い。たわいない。④粗末だ。取るに足りない。
しゃうのふえ【笙の笛】
【名詞】雅楽の管楽器の一つ。奈良時代に中国から伝えられた。壺(つぼ)状の匏(ほう)の上に長短十七本の竹管を環状に立て並べたもので、管ごとに簧(した)があり、吹き口から吹いたり吸ったりして鳴らす。「さうのふえ」とも。