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紅葉賀あらすじ
行幸前の紅葉賀の試楽に、源氏は青海波を舞った。抜群の花やかさであった。行幸当日は、源氏の青海波と、承香殿腹の四の御子の秋風楽とが、傑出していた。源氏は紫上と親しくなり、葵上には疎くなって行く。
藤壺女御は里に下った。源氏は女御を訪問して、兵部卿宮とも面会した。紫上の幸運は「故尼上の祈りのお陰だ」と、少納言の乳母は考えている。左大臣は源氏を優遇する。
藤壺女御は、二月十余日に皇子を生んだ。桐壺帝の喜びは大きい。源氏は皇子が自分に生き写しと知って悩む。藤壷の悩みも同じである。
源氏は、紫上を本当に可愛がり、紫上のためには外出も中止する。葵上には疎くなり、桐壷帝から忠告を受けた事もある。
源氏は好色の老女房源内侍に、からかい半分で関係した。それを知って、頭中将も源内侍に交渉がついた。夕立した宵に、源内侍の琵琶を聞いて、源氏は訪ねて行った。頭中将は二人の寝所に忍びこみ、大袈裟に騒いでおどかした。源氏は逃げた。頭中将は太刀を抜いた。源氏は頭中将と知って笑い出した。
七月に源氏は参議に、藤壺女御は皇后になった。