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44. 七月ばかりに 

本文

現代語訳

語彙

 七月ばかりに、風いたうふきて、雨などさわがしき日、おほかたいとすずしければ、扇もうちわすれたるに、汗の香すこしかかへたる綿衣のうすきを、いとよくひき着て晝(ひる)寝したるこそをかしけれ。

 七月ぐらいに、風がたいそう吹いて、雨などが騒がしき日、大方大変涼しいので、扇もつい忘れてしまって、汗の香りが少し漂っている綿の衣の薄いのを、たいそう見た目よく着て昼寝していることこそ面白い。

ばかり…【副助詞】@〔範囲・程度〕…ほど。…ぐらい。…あたり。▽時期・時刻・場所・数量・大きさなどのおおよその範囲を示す。A〔動作や作用の程度〕…ほど。…ぐらい。B〔最上・最高の程度〕…ほど。…ぐらい。▽下に打消の語を伴って。C〔限定〕…だけ。D〔動作や作用の程度の限定〕…だけ。…にすぎない。




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