50. 馬は
本文 |
現代語訳 |
語彙 |
馬は いとくろきが、ただいささかしろき所などある。むらさきの紋つきたる。蘆毛。薄紅梅の毛にて、髪・尾などいとしろき。げに「ゆふかみ」ともいひつべし。くろきが、足四つ白きもいとをかし。 |
馬は、真黒で唯すこし白いところなどあるのがよい。紫の斑点がついているのもよい。蘆毛。薄紅梅の毛で、髪・尾などたいそう白いのもよい。なるほどこれこそ木綿髪とも呼べば呼べよう。黒い馬の、足四つだけが白いのも、また趣がある。 |
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3 蘆毛…白毛に青色または黒色の差し毛のあるもの。
4 ゆふかみ…八雲御抄に「ゆふかみとは馬の髪の白きなり」と見える。「いひつべし」は、いえばいえる、またはいいたいところだ、などの意。
5 くろきが…この一文、能因本にはない。