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あぢきなきもの
本文
現代語訳
あぢきなきもの わざと思ひ立ちて宮仕に出で立ちたる人の、物憂がり、うるさげに思ひたる。養子の顔にくげなる。
しぶしぶに
思ひたる人を、しひて婿取りて、思ふさまならずとなげく。
つまらぬもの。わざわざ思い立って宮仕に出た人が、その宮仕えを大儀がり、厄介そうに思っている。娘が気が進まずにいる男を親が無理に婿に迎えて、結果が思わしくないと嘆く
こと。