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賢木あらすじ

  源氏は野宮に行って、御息所が斎宮と共に伊勢に行くのを、極力慰留した。然しそれは無駄であった。源氏は感慨無量である。

 桐壺帝は、十月に入って重病である。朱雀帝に、春宮や源氏の事を頼んで間もなく崩御せられた。四十九日は十二月二十日であった。この崩御によって、朝顔宮が斎院となった。また、朧月夜は内侍督になった。藤壺と源氏との文通は絶えない。

 源氏は、宮中に五壇の御修法の行われた日、朧月夜と逢った。朱雀帝は、朧月夜と源氏との関係を知りながらも、そのまま見過ごしなさる。帝は、斎宮が実はなつかしいのである。源氏は、また窃かに藤壺に逢った。源氏は雲林院にも籠った。

 桐壺院の御国忌後、藤壺は法華八講を修して、終りの日に出家した。皆は全く意外であった。失意の人々は、止むを得ず自適の生活をし、韻塞ぎなどもした。右大臣一統の権勢はめざましくて、源氏一統を圧迫した。

 朧月夜は、病気のため里に下った。源氏は訪ねて行き、女の父右大臣に見つけられた。弘徽殿女御は甚だしく怒って、源氏を、朝廷から追放するような事を決心した。



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