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若菜下あらすじ
柏木は、煩悶の結果、春宮を介し女三宮の唐猫を預って、自らの慰めにしていた。
螢兵部卿宮は、真木柱を娶ったが、冷遇する。玉鬘は真木柱に同情する。
冷泉帝の譲位があり、太政大臣は致仕した。源氏は紫上と住吉社に参詣した。それに同道した明石尼君を幸福な人として、人々は目を見張った。
源氏は、女三宮に七絃琴を教授した。正月二十日頃、六条院で、女楽が挙行せられた。源氏に春秋の論がある。
源氏は、紫上と女楽の際の事を語り合ったが、紫上は、病んで、二条院に移った。
柏木は、女二宮即ち落葉を得ながらも、猶、小侍従に嘆願して、遂に女三宮に密会した。柏木に自責の理性はあっても、激情を抑え得ない。
紫上は、物怪に悩み、逝去の誤報までが飛んだ。柏木から女三宮への懸想文は、偶然、源氏の手に入った。柏木はそれを聞いて、心の鬼に苦しんだ。
朱雀院出家後、朧月夜は尼となった。源氏は、それを慰問し、又、女三宮を教訓した。
六条院で、朱雀院御賀の試楽があった。源氏は、酔って柏木を風剌した。柏木は落葉邸に帰り病臥した。朱雀院の御賀は延びて、十二月二十五日に挙行せられた。
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