匂兵部卿            あらすじ

第一章 光る源氏没後の物語 光る源氏の縁者たちのその後

1. 匂宮と薫の評判

2. 今上の女一宮と夕霧の姫君たち

3. 光る源氏の夫人たちのその後

第二章 薫中将の物語 薫の厭世観と恋愛に消極的な性格

1. 薫、冷泉院から寵遇される

2. 薫、出生の秘密に悩む

3. 薫、目覚ましい栄達

4. 匂兵部卿宮、薫中将に競い合う

5. 薫の厭世観と恋愛に消極的な性格

6. 夕霧の六の君の評判

  1. 六条院の賭弓の還饗




 
[主要登場人物]

 薫<かおる>

呼称---薫る中将・宰相中将・源中将・宮の若君、十四歳から二十歳

 匂宮<におうのみや>

呼称---匂ふ兵部卿・兵部卿宮・当代の三の宮、今上帝の第三親王

 夕霧<ゆうぎり>

呼称---右大臣・右の大殿・大殿・大臣・大将、源氏の長男

 明石の中宮<あかしのちゅうぐう>

呼称---后の宮・今后、今上帝の后

 今上帝<きんじょうてい>

呼称---当代・帝・内裏、朱雀院の御子

 女三の宮<おんなさんのみや>

呼称---入道の宮・二品の宮・母宮、薫の母

 冷泉院<れいぜいいん>

呼称---冷泉院の帝・下りゐの帝・院・上