第一章　大君の物語　薫と大君の実事なき暁の別れ

1. 秋、八の宮の一周忌の準備

2. 薫、大君に恋心を訴える

3. 薫、弁を呼び出して語る

4. 薫、弁を呼び出して語る（続き）

5. 薫、大君の寝所に迫る

6. 薫、大君をかき口説く

7. 実事なく朝を迎える

8. 大君、妹の中の君を薫にと思う

第二章　大君の物語　大君、中の君を残して逃れる

1. 一周忌終り、薫、宇治を訪問

2. 大君、妹の中の君に薫を勧める

3. 薫は帰らず、大君、苦悩す

4. 大君、弁と相談する

5. 大君、中の君を残して逃れる

6. 薫、相手を中の君と知る

7. 翌朝、それぞれの思い

8. 薫と大君、和歌を詠み交す

第三章　中の君の物語　中の君と匂宮との結婚

1. 薫、匂宮を訪問

2. 彼岸の果ての日、薫、匂宮を宇治に伴う

3. 薫、中の君を匂宮にと企む

4. 薫、大君の寝所に迫る

5. 薫、再び実事なく夜を明かす

6. 匂宮、中の君へ後朝の文を書く

7. 匂宮と中の君、結婚第二夜

8. 匂宮と中の君、結婚第三夜

第四章　中の君の物語　匂宮と中の君、朝ぼらけの宇治川を見る

1. 明石中宮、匂宮の外出を諌める

2. 薫、明石中宮に対面

3. 女房たちと大君の思い

4. 匂宮と中の君、朝ぼらけの宇治川を見る

5. 匂宮と中の君和歌を詠み交して別れる

6. 九月十日、薫と匂宮、宇治へ行く

7. 薫、大君に対面、実事なく朝を迎える

8. 匂宮、中の君を重んじる

第五章　大君の物語　匂宮たちの紅葉狩り

1. 十月朔日頃、匂宮、宇治に紅葉狩り

2. 一行、和歌を唱和する

3. 大君と中の君の思い

4. 大君の思い

5. 匂宮の禁足、薫の後悔

6. 時雨降る日、匂宮宇治の中の君を思う

第六章　大君の物語　大君の病気と薫の看護

1. 薫、大君の病気を知る

2. 大君、匂宮と六の君の婚約を知る

3. 中の君、昼寝の夢から覚める

4. 十月の晦、匂宮から手紙が届く

5. 薫、大君を見舞う

6. 薫、大君を看護する

7. 阿闍梨、八の宮の夢を語る

8. 豊明の夜、薫と大君、京を思う

9. 薫、大君に寄り添う

第七章　大君の物語　大君の死と薫の悲嘆

1. 大君、もの隠れゆくように死す

2. 大君の火葬と薫の忌籠もり

3. 七日毎の法事と薫の悲嘆

4. 雪の降る日、薫、大君を思う

5. 匂宮、雪の中、宇治へ弔問

6. 匂宮と中の君、和歌を詠み交す

7. 歳暮に薫、宇治から帰京

　

[主要登場人物]

　薫<かおる>

呼称---中納言・中納言殿・中納言の君・客人・殿・君、源氏の子

　匂宮<におうのみや>

呼称---兵部卿宮・宮・男、今上帝の第三親王

　今上帝<きんじょうてい>

呼称---帝・主上・内裏、朱雀院の御子

　大君<おおいきみ>

呼称---姉宮・姫宮・姫君・女君、八の宮の長女

　中君<なかのきみ>

呼称---中の宮・宮・女君・御方・山里人、八の宮の二女

　明石中宮<あかしのちゅうぐう>

呼称---后宮・中宮・大宮・后、匂宮の母

 

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